4月 27, 2023
「コットン素材」と「ポリエステル素材」の下着を皆さんはどんな風に使い分けていますか?
それぞれの素材には”メリット”や”デメリット”が多少なりともあります。
皆さんも普段の生活で何となくお気づきになっていることがあると思いますが、ここではファッションの専門家としてお伝えできることを簡単に改めてまとめてみましたのでご覧ください!!
先ず
●植物や動物など自然のものから作られたものが「天然繊維」
それに対して
●石油系等を原料として化学的に合成された物質から作られたものが「合成繊維」
ではそれぞれどんな特徴があるだろうか!?見てみましょう!
ツルツルして軽いポリエステルは軽快感ある素材です。
ポリエステルのよな合成繊維はシワになりにくく、洗濯しやすい、
乾きが早いなど、型崩れしにくいため大量生産できるので安価で手に入ると言う利点があります。
【耐久性の良さ】
ポリエステル一番のメリットと言えるのが、その耐久性の高さです。皺や型崩れしにくいので、衣類の着崩れを気にしなくていいのが魅力です。
【吸湿性の低さ】
「吸湿性」とは、湿気を吸い込む性質のこと。湿気を吸い込みにくい為、水に濡れても乾きやすいという、メリットに繋がります。寝具のカバーなどにも使われることも多いのも特徴。寝ている間に出た汗を吸ってもサッと乾き、サラサラした手触りを保ってくれるので、心地よい睡眠をサポートしてくれる。
ポリエステㇽ素材は優秀な素材ですが、デメリットもあります。
【静電気が起きやすい】
空気が乾燥しやすい冬は、特に注意が必要で、身に着けている時に静電気対策も必要です。
【毛玉ができやすい】
セーターなどに使われるウールなども毛玉がつきやすい素材ですが、ウールなどの天然素材のみの場合は、毛玉が出来ても取れ易いのが特徴です。しかし、ポリエステルなどの合繊繊維は強い繊維で切れ難いため、毛玉が出来た際に、繊維の表面にしっかり溜まってしまう傾向があります。また製品としての耐久性は劣るため、長持ちはしにくい素材です。
そしてデメリットの1番の特徴は、
【ポリエステルの衣類は臭くなりやすい】
そもそもポリエステル繊維の服はどうして臭くなりやすいのでしょうか?臭いニオイになってしまう原因として、
2つの理由が考えられます。
理由1:ポリエステルの吸水性・発散性が低い
ポリエステルは、速乾性が高い素材です。汗をかいてもすぐにさらっとするため、ポリエステルの服を着用していても、汗でべとべとになってしまうなどの不快な思いをすることは少ないです。
しかし、ポリエステルは吸水性や発散性が低いです。汗などの水分をすぐに乾かす能力には優れていますが、その水分を吸い込み外へ発散する能力が乏しいのです。そのため、汗を外へ発散することが難しく、皮膚に汗が残ってしまいます。皮膚に汗が残った状態が続くと、汗と菌が混ざり合い、ニオイにつながることを避けられません。
理由2:汗や汚れを吸収しやすく、ニオイを周囲に放ちやすい
ポリエステルは、汗や汚れを吸収する性質を持ちます。汗や汚れを長時間放っておくと、逆汚染と呼ばれる現象にに繋がります。結果、先ほどご説明したように汗と菌が混ざり、臭いニオイを引き起こしてしまうのです。
また、ポリエステルと同じように衣類の素材として活用される綿とポリエステルを比較しましょう。
■綿は天然素材に分類され、ポリエステルは化学繊維に分類されます。実は、綿よりもポリエステルの方がニオイを放つのです。なぜなら、綿では繊維にニオイを吸収するからです。
■ポリエステルでは綿のような性質がありません。よってこのように他の素材よりもポリエステルの方が臭いニオイにつながってしまう可能性が高いのです。
以上の2つの理由から、ポリエステルの服が臭くなりやすい原因であると考えられます
特に男性の方は思い起こしてみると、こんなことで悩んでいないでしょうか?
■夏の季節に1日中ポリエルテルの下着を身に着けると、股間が臭くなっているとか。
■運動する際に、機能性のポリエステル素材を肌に対して直に着長すると運動後に身体がとても臭くなっているとか。
ポリエステルは油分を引き付ける性質があるため、皮脂汚れがつくとこびれついて落ちにくくなります。洗濯後もその汚れが付着してしまうこともあります。
素材が汗を吸収しても、発散できる能力を持っていない為、大量の汗が肌にそのまま残り、肌についた汗とポリエステル素材が化学反応をおこして、強い臭いが出てしまいます。ワキガ体質の方は特に注意をしたい素材にもなります。
但し、着用の仕方や着用シーンを考えて利用するととても便利な素材です。
例えば、様々なスポーツをする際です。軽くて、動きやすく、速乾性がある素材のため運動能力を上げるには、もってこいの素材です!またスポーツをしている時間は、長時間ではないため、仮に臭いが出たとしても、周囲に大きくは気にされないでしょう。
ただ臭いが出やすい人などは、ポリエステルブラウスやTシャツ系の下に、もう一枚綿素材を着用することをおススメします!ポリエステルへの汗の付着率を多少なりとも減らして臭いを軽減できるので、そんな着用の仕方をおススメします!
自分自身も普段からハードなスポーツ(格闘技・サッカー)などをしておりますが、ポリエステル素材の下にもう一枚綿素材のアンダーウェアを着用してすることで大分軽減できています!
まあ運動の際でも、周囲のことを考えて多少なりともデオドラント的にケアをしている感じではあります!
綿100%の下着やシャツは、着心地が良くて肌ざわりがしっとりしています。
吸湿性も優れていますし、静電気が溜まりにくいのも良いポイントです。
特にオーガニックコットン100%の素材にもなると、農薬不使用でもあり、薬品加工を施していない良質コットンでもあることと、オーガニックコットンが本来持つ天然の油分が含まれていることでお肌への接触感は格別のものがあります。敏感肌の方が特にオーガニックコットンを好まれるのもこれが理由です。
綿はふんわりとした優しい肌触りが特徴の素材。
①吸水性・吸湿性・通気性に優れている。
②汗をしっかり吸い取り、ムレもこもりにくく、火照った身体の熱を外に逃がしてくれます。
③また、型崩れにも強いコットン。ふんわりとしたやわらかさで下着やタオルによく使われます。
また、実は保温性に優れているのも特徴です。夏は涼しく冬は暖かく、私たちの身体を快適に保ってくれます。合成繊維に比べると静電気も起きにくいです。冬の乾燥が気になる方や優しい肌さわりが好きな方におすすめの素材になります。
綿にもポリエステルなどの合成繊維にも、どちらもメリットデメリットがあります。
どちらがいいかは、着用するシーンで上手く使い分けをするのがベターです!目的や用途によって使い分けると毎日を快適に過ごせるでしょう!
■コットン素材の利用シーン
普段大量に汗をかかないビジネスシーンや家で中で過ごす場合は、コットン素材が最適です。特にお肌へ触れる着心地感が高いため、肌へのストレスがなく、仕事でも家でも快適に過ごせます。
■ポリエステル素材の利用シーン
屋外で大量の汗をかく場合、特にスポーツ(ジム・ランニング・その他)で利用する場合は、圧倒的にポリエステルがいいでしょう。
シワになりにくく、乾きやすく軽量なのが特徴でもあるため、スポーツ時の運動可動域も広げてくれこともあるため、私自身もスポーツジムではポリエステル下着を上手く利用しております!
ただポリエステル素材は、汗の臭いを
吸水性や肌触り・着心地を優先するときは綿、シワになりにくさや乾きやすさを優先したいときは合繊繊維をおすすめします。
ただし合繊繊維は必ずしも速乾機能があるわけではないので、選ぶ際は商品説明やタグなどを確認することが必要です。
またご利用シーンの使い分けの例としては、屋外やジムの運動など汗をたくさんかくときは合繊繊維を選ぶ。普段のお勤めから家の中で過ごすシーンなど大量の汗をかかず着心地を重視したいときは綿素材を選ぶ、など。素材の特徴を知っているとより快適に過ごすことができます。
様々な下着のデザインはありますが、素材別に用途を抑えておくと、日々の下着選択も楽になります!是非試してみてください!